ブラスのひびき
2023年02月16日

カテゴリ「ブラスのひびき」について

ブラスのひびき」とは、私が現役の教員時代に生徒に配布していた吹奏楽部通信でのタイトルです。私が高校生だった頃、NHK-FMの同名のラジオ番組があり、そこからタイトルを拝借しました。

内容は練習計画や事務連絡も当然含まれていますが、大きな柱は二つありました。

一つはより良い人生(高校生活)を送るために必要な材料を与え、感じさせ、考え、人格形成に役立てさせるものでした。高卒で就職した生徒たちからは、「新人研修で教わったビジネスマナーは全部部活で教わっていました。」と言われていました。高校生には難しいかなと思う内容ですが、段々と理解できていくものです。ここで紹介している内容は偏差値46の高校生を対象に書いたものです。

もう一つの柱は、何かイベントがあるたびに生徒に感想メールを書かせることです。インプットした情報をアウトプットさせることによって相手への伝え方や何に気が付いているか、いないかが一目瞭然となります。学年が進むにつれて内容に深みが増していき、下級生にも大きな刺激になっていきます。記名式で行うことで自分の発言に責任が持てるようになります。自分の想いを表現することに抵抗をなくす機会を多く与えることで、部内の雰囲気はとても良くなっていきます。積極性が育っていくので、係分担などもあっという間に決まります。ミーティングも本音でぶつかり合うので、強い信頼関係が生まれます。主体性が増すので、吸収力も上がります。

こうしたインプットとアウトプットともに刺激を与え続けていくと、主体性が育ちます。やらされる感がなくなっていきます。当然音も生き生きとしてきます。

生徒の感想をここに載せるわけには行かないので、ここでは私が生徒にどのような材料を与えていったのかを紹介していきます。音楽の世界の話はほとんど出てきません。ただ、音楽の世界に置き換えて考えることも当然できる内容になっています。ご興味を持たれた方は今後の掲載をお楽しみください。

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