こちらの話は主に上級生向け。だが、1年生の中にもこうした人物は登場しなければならない。
ここでは、リーダーがどうあるべきかという話。そもそもリーダーとはどういう人のことだろうか? 次の図がビジネスの世界でよく使われるボスとリーダーの違いを示している図だ。
つまり、リーダーは命令する人ではなく、みんなの先頭に立って行動で示すもののことをいう。蜂の世界に例えれば女王蜂がボスならば、リーダーは最優秀働き蜂だ。副部長が最優秀働き蜂であることが望ましい。他にも役職名がなくても優秀働き蜂がたくさんいる部活はだいたい雰囲気がいい。
さて、別の考え方をしてみよう。今の君たちは16人で活動している。君たちを16粒の小石にたとえてみよう。2:6:2の法則に合わせて形作ってみると、トランプのダイヤのような形になるだろう。
頂点を高めようとリーダーが努力をしていれば、通常ならばその姿勢に共鳴し、引き離されてなるものかを懸命に努力するものだ。文句や言い訳を考えるわけでもなく、私が○○ちゃんに刺激を受けたように、私が努力すれば誰かが続いてくれるかもしれない、と考えるものだ。頂点(人財)の質が高まればそれに続く人材の質も自然と高まるものだ。それが真ん中のひし形の状態だ。その結果、全体的ににレベルが上がり、右のひし形のような状態になる。これを繰り返していけば、組織全体がどんどん成長していくことができる。もちろん演奏面だけではない。人間的な中身も大きく成長できる。
反対に人財のレベルが上がらなかったらどうなるか…。言われなくてもわかるだろう。さらに加えると、人罪が強い影響力を発揮すると、どんどん低い方に流れていくものだ。だから、強いリーダーシップが求められる。
カテゴリー「ブラスのひびき」とは、私が現役の教員時代に生徒に配布していた吹奏楽部通信でのタイトルです。そのため、高校生に語りかける文体になっています。予めご了承ください。
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