レッスン報告
2023年05月13日

都立高校の指導に行ってきました

都立高校の指導に行ってきました。

今回お邪魔したのは部員数わずか3名の吹奏楽部です。今までは新入生は部活動への参加が義務付けられていたのですが、今年度からは任意になったところ、新入部員はゼロだったそうです。

顧問の先生からは、人数や実力から考えてコンクール等には参加せず、校内発表会や文化祭、他校との合同演奏を機会をお考えとのことでした。真面目な生徒たちなのですが、それぞれが個人練習に終始していまっている状態なので、力を貸してほしいとご相談にいただきました。目標を持ちにくい状況ですね。目標がないと練習にも身が入りません。過ごす時間も楽しくはありません。

当日の参加者は2年生2名でした。打楽器とサキソフォンです。打楽器の子は高校から始めたため、どのようなデイリートレーニングをしたらいいのかが本人も顧問の先生も悩んでいらっしゃるとのことでした。先生にある本のこの部分をとりあえずやらせてくださいとお伝えしていよいよレッスンです。打楽器のこのことも大切ですが、2人がバラバラの状態であることの方が先に改善すべき問題です。

先生のお話を伺った結果、今日のレッスンの内容は以下のように設定しました。

① 学校は何をするべきところか
② 部活動は何のためにあるのか
③ いい音楽とは
④ 2人でも美しい音楽は作ることができる
⑤ ④を達成するためにはどういうことが必要か
⑥ 人数が多い方がいいこともあるけれど、2人だからこそいいこともある
pppmpmffff の音量変化を可視化する

これらの内容を私から問いかけ、生徒たちの発言をつなぎ合わせて展開させていきました。生徒たちは勇気を出してよく発言してくれました。練習曲も用意していただきましたが、最初の1小節だけでこの日は終わりました。それでもやってみることでそれまで意識したことのない新しい発見があったため、やらされている感じの全くない、PDCAを上手く回していました。

約1時間のレッスンでしたが生徒はA4のメモ用紙をビッシリと埋めていました。音楽の話は半分もしませんでしたが、高い集中力を最後まで保ち、楽しそうに参加してくれました。

次回が楽しみです。顧問の先生からは美味しそうなお菓子をお土産にいただきました。ありがとうございました。

 

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