ブラスのひびき
2021年04月20日

夢と魔法の国よりのメッセージ

夢と魔法の国といえば東京ディズニーランドです。ディズニーグループの創始者はいわずと知れたウォルト・ディズニーです。彼は自分の子供と遊園地に行った時に、ポップコーンを食べるしかすることがなく、時間を持て余していたそうです。そのことがきっかけで、「大人も子供も、家族が、誰もが楽しむことの出来るテーマパークを作りたい!」と思うようになったのでした。これがディズニーランドを作るきっかけとなったのです。彼はいくつもの名言を残していますが、今回紹介するのは「4つのC」です。

私が思うに『夢を実現させる秘訣』は、4つのCで要約される。つまり、curiosity(好奇心)、confidence(自信)、courage(勇気)、constancy(継続)だ。中でも一番大切なのが自信、『自分を信じる』ということだ。ひとたびこうと思ったら、盲目的に一片の疑いもなくそれに、のめり込んでいくことだ。

ウォルト・ディズニー

どうですか? ウォルト・ディズニーがこう思い、行動しなければディズニーランドはもしかしたら誕生しなかったかもしれないのです!

 そして、この言葉は部活に打ち込む生徒さんたちにもそのまま当てはまります。もちろん、部活だけに限りません。人が生きていく上でどの世代にも響く言葉だと思っています。

curiosity(好奇心)は、もっと音楽のことを知りたい!楽器のことを知りたい!! と思う前向きなエネルギーを生み出します。小さな子どもはすぐに「なんで?」と聞いてきますし、すぐにやってみます。目の前にボタンがあったらすぐに押してしまうでしょう。好奇心の塊ですね。好奇心がなければその後の行動に結びつかないのですから、成功も失敗も生まれません。従って、自信も勇気も生まれません。受け身の姿勢では好奇心は生まれにくいものです。好奇心を持たせることなく自信を持たせようとしても、それは難しいことです。

confidence(自信)は好奇心、勇気、継続のすべてと密接に関係しています。練習を積み重ねることによって掴み取ったものですから、誰が何と言おうと決して揺らぐことのないものです。自分を信じることができるようになるまで積み重ねればいいだけのことです。継続が自信までの道のりですね。継続している限り成長途中なのですから。そして、一度掴み取った自信は新たな好奇心を生み出し、勇気を持って挑戦するエネルギー源となることでしょう。

courage(勇気)は、最初の一歩を踏み出す勇気(新しいことに挑戦する)と、うまくいかなかったときに自分を信じて再挑戦する勇気があります。成功すれば自信になりますし、成功しなければどうやったら改善出来だろうという好奇心につながっていきます。現代の生徒さんはたった一度の失敗を恐れる傾向にあります。発言を求めても、失敗を恐れるあまり無言になってしまうことが多いですね。しかし、ウォルトの言葉にはこのようなものもあります。「正直に自分の無知を認めることが大切だ。そうすれば、必ず熱心に教えてくれる人が現れる。」こう考えると、勇気とは素直さと置き換えてもいいのかもしれません。生徒さんたちは専門家ではないのですから、知らないことやできないことがたくさんあります。生徒さんが勇気を持って挑戦したことを、周囲の大人は尊重すべきです。褒めて伸ばすことの重要性はこのあたりにあるのでしょう。

constancy(継続)。ディズニーランドもディズニーシーも、開園以来ずっと拡張を継続していますね。もうこれでいいと思い拡張を止めたら、訪れるゲストの数は次第に減っていくことでしょう。継続し続ける限り、新たな好奇心が生まれるでしょう。新しい挑戦を繰り返すことによって勇気や自信が増えていくことでしょう。練習中も「さっきよりはよくなった」と思うようになり、「あともう少しだ」というモチベーションが生まれてきます。勇気が継続を後押しし、自信の獲得に近づいていきます。

まずは勇気を出して最初の一歩を踏み出すことを後押ししましょう。そして、挑戦はきちんと認めましょう。しかし、やってみたらほとんどの場合うまくいかないので、どうやったらできるようになるのかという好奇心を育みましょう。継続している限り成長は続いています。その先には自信が待っています。