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2021年11月03日

中学生の指導に行ってきました

中学生の指導に行ってきました。2年生が校外学習のため、1年生の基本奏法をチェックさせていただきました。

顧問の先生にお話を伺うと、この学校はコロナの影響で6月中まで部活動なし。7月に入ったら2・3年生はコンクールに向けて取り組んだため1年生は実質放置になってしまったとのこと。顧問の先生は学校内でも優秀な先生なのでしょう。いろいろな業務を担当しなければならず、なかなか部活動指導に顔を出すことが難しい状況のご様子。初顔合わせの土曜日は他の業務がないので指導の様子を一緒にご覧いただけたが、今回は校内の委員会へ。

1年生ですが、実質放置だとおっしゃっていらした通り、見事に何もできない、知らない状態でした。が、環境のせいなので生徒に罪はもちろんないですよね。こういう状況の学校はきっと数多くあるのだと思います。生徒さんたちは根は真面目な子は多かったです。しかし、真面目ゆえに思い切りが足りないので、なかなか勇気を持って挑戦することができずにいました。このあたりが一番の課題ですね。すでに失敗を怖がるようになってしまっています。子どもなんだから、もっと遊び感覚で楽しくやることができたらもっと短時間で成長できそうなのですが、みんな同じように真面目なので、なかなかいい意味で「はみ出す」ことができずに苦しんでいました。

まだ2回目ですから、もう少し回数を重ねて関係ができてくれば改善できるかな…とは思いますが。とりあえずJBCバンドブックの基本奏法のチェックを宿題にして昨日は終了。マスク生活の影響か、全員見事に息が吸えない。吸えないから吐けない。なので音が楽器の中にこもってしまっていました。なので、ブレストレーニングは不可欠です。しかし、このご時世なので、色々と工夫が必要になってきます。

アンサンブルコンテストにも出場せず、当面の目標は校内で行うクリスマスコンサートとの事なので、じっくりと育てることはできます。生徒さんの一人は「いつもよりもものすごく疲れました。」と言っていたので、自分なりに一生懸命やったのでしょう。今の自分にできる「自己ベストの更新」を継続していけば、必ず成長できます。練習すれば必ず失敗します。しかし、失敗は成功までの途中過程なので、忍耐強く取り組んで成功したときの喜びを経験してもらいたいものです。

次は20日。どのくらい成長しているのか楽しみです。