ブラスのひびき
2022年03月09日

農場の法則

ビジネス書の中でも評価の高い、スティーヴン・コヴィー著「七つの習慣」の中に記されているものです。そこには以下のように記されています。

土を作る→種を蒔く→手入れをする→収穫する
人間の成長も人間関係も自然のシステムであり、「農場の法則」が支配しているのである。

・・・・・・・・・・・・これ、PDCAサイクルそのままですね。
(準備する→実行する→修正する→達成する)
音楽指導をする際、収穫したいものは何なのかを考えてから種を蒔き、手入れをしなくてはなりません。美しい演奏の先にどのような「達成感」や「(人間的な)成長」を指導する側は設定する必要があるでしょう。

どうしても集団で行う合唱や吹奏楽には、生徒間の力量差が発生します。コンクールの時などでは、自分の楽譜の音を周囲とうまく合わせることが出来ない時にその生徒の音を「間引く(演奏させない)」対応をとることは現実によくあります。その時の悔しさをバネに…となれば成長痛とも取れますが、心が折れてしまい情熱を失ってしまっては先がありません。間引かれてしまった生徒も「農場の法則」から外れてしまうことのないように指導する側は配慮が必要です。

コロナの影響で様々な活動が制限される中、生徒たちは部活動などで人間的に大きく成長できる機会をなかなか得ることができずにいます。一刻も早くこの状況が改善されることを願ってやみません。