ブラスのひびき
2022年03月11日

すぐやる課

 

何か行動を起こすときに人は「速さ」と「正確さ」が求められます。

次の4つのタイプのうち、どの順番に適切であると思いますか?

A 行動も速く、判断も正確

B 行動は速いが、判断は不正確であることがある

C 行動は遅いが、判断は正確

D 行動も遅く、判断も不正確

 1番目と4番目はすぐにわかると思います。2番目と3番目をどちらにするかで悩んだのでは?答えはA→B→C→Dです。ここで求められているのは「何か行動を起こすとき」のことです。最終地点ではありません。間違っていたら途中で修正すればいいのです。正確さが求められるのは仕上げる段階のことです。スタートはすばやく、最後は正確に仕上げていくことが大切なのです。

 すぐやることの重要性をよく示している例として話を一つ紹介しましょう。薬局にマツモトキヨシというお店があります。名前の通り、松本清さん(1909-1973)が作ったのですが、実はこの人政治家でもあって、松戸市の市長や千葉県議会の議長などを務めています。市長時代に、市民からのリクエストになかなか市役所が動かないことにイライラして、『すぐやる課』という組織を作ってしまい、全国的に注目を集めました。このときの市役所はすぐに取り組む姿勢に欠けている点でCかDタイプだったんでしょうね。