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2022年03月24日

音楽を通じて学ばせ育てることとは

陸上競技の為末大選手がご自身のFacebookで、「全柔連が小学生の全国大会を廃止するという決定をしました。」という書き出しで、なぜ若年層での全国大会を行わない方がいいのかについてご自身の考えを発表されています。

https://www.facebook.com/tamesue(為末氏のFacebookページ)

後半部分の「99.9%以上の選手はオリンピックに行けません。アスリートで食っていけるのもそのぐらいの確率です。ほとんどの選手はアスリートという職業にはつけません。だからこそ競技から学んだことにどの程度の普遍性があるかが重要になります。」は小学生スポーツに限らない、人を育てる上で指導する側が特に配慮しなくてはならないことです。

当初自分が望んだ道に真の適性があるとは限りません。作曲家シベリウスは天才的なヴァイオリンの技術を持っていたそうですが、極度のあがり症ゆえに演奏家への道を断念し、作曲の道に進んだそうです。セカンドキャリアで真の適性と出会えたといえます。


吹奏楽や合唱などで、音楽に関わる部活動に所属した生徒たちも同じように99.9%プロにはなりません。指導する側が最も気をつけなくてはならないことは「生涯音楽を愛好する心」の涵養ではないでしょうか。