【吹奏楽コラム】吹奏楽指導における基礎領域を解説！中学・高校の指導の前に知っておきたいこと

吹奏楽指導の基礎領域とは？日本とアメリカでは基礎指導も違う？

東京・神奈川で外部講師に吹奏楽部の指導を依頼する際は、musikerkreis.comへお問い合わせください。musikerkreis.comでは、基礎練習からコンクール入賞へ向けた練習まで、様々なサポートが可能です。この記事では、吹奏楽指導における基礎領域とは何か、アメリカと日本の基礎指導における違いについて解説します。吹奏楽に関連する知識の一つとして、ぜひチェックしてみてください。

吹奏楽指導における基礎領域とは？

吹奏楽指導は個人練習でもアンサンブル練習でも、「基礎領域」「応用領域」「特殊領域」の3つに分類できます。こちらでは、それぞれの領域について解説します。

基礎領域

管楽器や打楽器などパートを問わず、どの楽器にも共通する内容です。楽曲を演奏するために必要な最低限の知識といえます。

応用領域

基礎領域の要素を用いて、楽曲に取り組むための手段となる範囲を指します。音色の多様性、楽曲分析などがこれにあたります。

特殊領域

楽器ごとに持つ特有の範囲のことで、ハイトーンや特殊楽器の奏法などがこれにあたります。

どの領域もそれぞれが独立しているわけではなく、演奏するためにはすべての領域が関係してくるのです。特に、基礎領域は演奏の基礎を築くためにかかせないもので、他の領域の軸にもなります。

基礎領域を疎かにすることは、ウォーミングアップを行わずに本番に臨むようなものです。その場合いい結果が出せず、技量を高めることにもつながりません。

吹奏楽における基礎領域とは、演奏に対する準備であるとともに、技術力を高める要素でもあるのです。

基礎領域を取得するための指導を一般的に基礎指導といい、多くの指導者によって実施されています。楽器を演奏する姿勢や奏法の基本、表現のテクニックなど、その内容は多岐にわたります。

バンド教本などを活用して、必ず基礎領域の取得を行うことが、結果を出すための大切なプロセスなのです。

アメリカと日本の基礎指導における違い

上記では、基礎領域を取得するための基礎指導が重要という解説をしました。

こちらでは、吹奏楽に関連する知識の一つとして、アメリカと日本それぞれのバンド活動における基礎指導について解説します。

アメリカ

アメリカでは、バンド活動を音楽教育の柱としていることもあり、基礎指導にはバンド教本がメインで使用されています。ここでは、広く使用されるバンド教本「A COURSE OF STUDY」の内容をもとに解説します。

アメリカの音楽教育は「General Music」「String Instrument」「Band」「Choral」の4つの分野に分けられます。それぞれで系統付けた指導内容が示されていて、各学年のあらゆる指導計画の基準として用いられているのです。

「Band」分野を例に挙げると、基礎的な技能・上級の技能・楽器ごとの技能に分かれていて、基礎的な技能の部分が基礎領域にあたります。それぞれの分野において、同様に基礎領域が示されているのです。

アメリカでは、このような領域・段階・要素などが系統的に示されているバンド教本を軸に基礎指導を行っています。

日本

日本における基礎指導は、主にスクールバンド内で行われています。バンド全体での合奏トレーニングとしてはもちろん、初心者（新入生）に向けた合奏に対する技術向上を目的として行われることも多いです。

日本で主に使われているバンド教本は、JBCバンドスタディ、3Dバンドブックなどです。しかし、バンド教本を用いることが多いものの、細かい指導法は指導者ごとに異なる方法で行われている点が特徴です。

アメリカのように吹奏楽指導の基準を作成する組織がないため、指導方法が系統化されていないのです。

そのため、日本における吹奏楽の基礎指導は、指導者独自のノウハウが大きいといえます。

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